鍋山磨崖仏は三の宮の近くに位置し、100段ほどの石段を登った、鍋山の中腹岩壁に不動三尊が半肉彫りにされています。真ん中の不動明王は、約2.5mの立像で平安時代後期の作と言われており、その姿は雄々しく存在感溢れるものです。脇侍のセイタカ童子、コンガラ童子は不動尊の足下に寄り添うような形で刻まれています。不動三尊は熊野磨崖仏とともに国史跡となっており、現在はここに覆屋が建てられ、貴重な文化財の保護への取り組みがなされています。 また、近くには奇岩、奇峰からなり、田染耶馬とも呼ばれる「三の宮の景」があり、鍋山磨崖仏とともに美しい景色を楽しむことができます。そばを流れる桂川添いには、遊歩道が整備されていて、散歩をする人やカメラマンの姿が見られ、秋には紅葉、春には桜を見に来る人で賑わいます。GWには地域の人がボートの貸し出しも行っています。大きくてあんこがたっぷりの名物「三の宮まんじゅう」をほおばりながら、辺りを散策してみてはいかがでしょうか。