仏像建立の年代は定かでありませんが、後に雨よけと思われる屋根の工事と共に三本の石柱が造られたその一本に「宝暦一二午歳五月吉日」と彫られています(西暦1725年)。仏像の様式や風化の状況からみると室町後期の作であるとみられ、仏像について四面石佛の一種と推測できます。巨石の高さ約3.5m、東側の幅3.1m、南側の幅3.5m、西側の幅2.2mの規模で、東面に薬師如来座像高さ約74cm、南面に不動三尊立像、中尊不動明王座像高さ約95cm、西面に阿弥陀如来座像高さ約76cmが彫出されています。なお、東西の角に近い個所に転法輪の釈迦如来座像高さ約75cmほどのものが彫られていますが、体躯に大きな亀裂が入り上下に分かれています。戦中戦後を通じて石原地区の共有守り不動様として親しまれ、旧暦1月28日に地区をあげての不動様祭りが行われています。 【参考文献】:清川の文化財 ●村指定史跡:昭和54年10月1日指定 ●市指定史跡:平成17年3月31日指定