曹洞宗の寺院で、院内町を代表する文化財です。 本堂から250メートルほど登った山腹には、岩窟を穿つように、県内に唯一残存する鎌倉時代の木造建築である奥の院礼堂が建てられています。 礼堂内には、開祖行基が一夜にして彫ったと伝えられる像高約3mの薬師如来坐像、阿弥陀如来坐像、不動明王坐像が安置されています。この三尊仏はいずれも白木で作られており、自然光に受けるとたおやかで優美なその姿が白く浮かび上がります。 奥の院礼堂と三尊仏は、ともに国指定重要文化財になっています。 また、全国でも数少ないきざはし(市指定有形文化財)があり、三尊仏を刻んだ残りの丸太を削って造られたものと伝えられています。 (2021.3)