亀塚古墳は、古墳時代前期(4世紀末から5世紀初頭)に築造された全長116m、県下最大級の前方後円墳で、国の史跡にも指定されています。 三段に積み重ねられた古墳の各段のテラスや墳頂部に置かれている円筒埴輪には南海産のスイジ貝をモチーフにした文様や船と思われる線刻なども施されており、被葬者である海部の王が“海”と深い関係をもっていたことを示しています。 墳丘に登って見学することができ、墳頂には石棺も復元されています。 隣接する海部古墳資料館では、古墳造りや海部の村の生活を再現した九州一の大型のジオラマや、舟型埴輪など亀塚古墳での出土品などが展示され、古墳文化を広く紹介しています。 (2024.5)