豊後水道のほぼ中央、九州本土より14.5kmの沖に建つのが水ノ子島灯台で、周囲は320m、灯台の高さは日本第3位で39.25m、水面からは56.3mもあり、完成まで4年の歳月をかけ明治37年に点灯した灯台です。徳山市より運ばれた花崗岩を使用した石積工法により築かれており、灯台建築史上でも屈指の難工事であったと言われています。黒潮の分流が流れる周辺は魚の宝庫で、県内外から沢山の釣り人が訪れる場所でもあり、映画「新・喜びも悲しみも幾年月」のロケ地にもなった所です。現在は全国初のハイブリッド電源システムを導入し、昼は太陽光発電、夜は波力発電を併用した最新設備を備え、船舶の安全航海を願って灯りを点し続けています。