豊後高田市田染真中の間戸地区にある菖蒲園を見ながら、ウォーキングコースにもなっている山道を進むと不思議な洞窟があります。奥行き約30m、幅約20mの洞窟(穴井戸)の奥には観音様が祀られています。天井からはどんな日照りの時でも雫がしたたっており観音様は別名「濡れ観音」と呼ばれるほどこの雫によりしっとりと濡れています。その昔、仁聞菩薩が六郷満山の峯々を修行して歩いた時にこの雫で喉を潤し、疲れを癒したと言われており、「仁聞の隠れ水」と呼ばれ、頭につけると知恵がつき、飲むと子宝に恵まれると言い伝えられています。洞窟というと少し怖い感じがしますが、ここはとても神秘的な空間になっていて、歩きやすいように照明が設置してあるので安心して拝観できます。 また、菖蒲園は、6月ごろに見ごろを迎え美しい菖蒲と紫陽花を見ることができ、これもまた楽しみの一つとなっています。近くには、プチ峯入りが体験できる「朝日観音・夕日観音」があります。