由布院の北東部にそびえる標高1,583mの由布岳は、双耳峰を持つ美しく荘厳な姿から「豊後富士」と呼ばれ親しまれています。 2005年に放送されたNHK連続テレビ小説「風のハルカ」において、たびたび登場したことから、その名は全国に知れわたるようになりました。 古くから神の山と崇められ「豊後風土記」や「万葉集」にも登場する名峰は、ミヤマキリシマや紅葉、霧氷と一年中登山者が絶えることのない人気の山で、山頂からは由布院の町をはじめ、別府湾、九重連山などが一望できます。また、太陽を背に立った時、自分の影が前方の雲や霧に巨大に映り、その周囲に色のついた光の輪が見える「ブロッケン現象」が体験できる数少ない山の一つでもあります。 (2024.3)