魔林峡は、猿飛甌穴群の下流1.5kmに延びる渓谷で、岩と岩の間が狭い「峡谷」となっています。遊歩道と展望台が整備されており、そこから見る四季折々の景色は、静寂の中に太古の神秘を漂わせるものであり、その造形美は山国の高千穂峡と呼ばれるほどです。その上方には、昭和3年に架けられた念仏橋という石橋アーチがあります。今は役目を終えている念仏橋ですが、魔林峡とコラボしての風景は、プロのカメラマンのフォトスポットにもなっています。魔林峡と念仏橋、なんだか聞き慣れない名前に聞こえますが、名前のいわれはそれぞれに諸説があるようです。遊歩道は、国天然記念物「猿飛甌穴群」までつながっていて、癒しの空間コースとして楽しむことができます。 (2021.3)