宇対瀬区南の岸壁に、菅尾石仏と向かい合うように「南無阿弥陀仏」と六字名号が刻み込まれています。総高12mにおよぶ大名号で、その勇渾な筆跡は見事です。最下部の「仏」の字を見ても高さ1.75m、幅2.1m、一画の幅40cm字の深さは30cmもあり、その勇渾な筆跡は見事です。この六字名号は、宝暦3年(1753)に工事を始め、翌4月に完成したもので、書は白鹿山妙角寺の住職黙主座の筆跡でこれを彫刻したのは、岡領三宅の住人青髭右衛門と同田原の住人文兵衛であることが左側の添書で知ることができます。 【参考文献】:三重町の文化財 ●町指定史跡:昭和46年7月31日指定 ●市指定史跡:平成17年3月31日指定