大楽寺の本尊弥勒如来坐像は、桧材寄木造りの像高1.43mの古色仕上げで、平安時代後期の作と言われており、同時期に造像された脇待の法苑林・大妙相菩薩立像や、周りを囲むように立つ鎮護国家の武神を意味する四天王像(増長天、持国天、広目天、多聞天)と併せて7体全てが国指定重要文化財となっており、7体が安置される本堂を拝観するとその荘厳な雰囲気に圧倒されます。 大楽寺は元弘3年(1333年)に、後醍醐天皇の勅願寺として、宇佐神宮の大宮司であった到津公連によって開かれました。到津家の菩提寺となっており、また宇佐神宮関係の僧侶のおくり寺でもあり、宇佐神宮との深い関わりをうかがわせます。宇佐神宮へ行く際にはぜひ立ち寄りたいお寺です。 (2022.5)