瑞光庵は、緒方村誌(昭和9年発行)に「古老の伝説にも詳ならず」と記述されており、由来は不詳です。本尊は、千手観音、阿弥陀如来、薬師如来で、伝承によると観音は何度も盗難に遭いかけましたが、菩薩の威徳により盗人は走り去ることができず盗難を免れたといわれています。 瑞光庵の裏側の岩窟は、幅6m、高さ2mで、奥壁には不動明王が掘り込まれています。岩窟の入口には、方形の羨道部分があるが、当初から磨崖仏を彫り込むために造られたかどうかは判然としません。岩窟内に掘り込まれた特異な形態が珍しいため、人々の関心は高く参拝者も多く訪れます。 また、越生の瑞光庵の境内には、しめ縄が巻かれた「蓬來様」と呼ばれる亀の首が安置されています。