竹田津港を望む丘陵にあり、11基の古墳からなる西山古墳群のひとつです。東西方向の径が10メートル、南北方向の径が13メートルの円墳で、6世紀頃の築造と推定されていす。斜面に半地下に埋め込まれた横穴式石室を有し、玄室の内壁に装飾が施されています。奥壁には鳥、舟、舟上の人物、左壁には多数の鳥の群れ、右壁には向かい合う2羽の鳥が、それぞれ線刻で描かれています。漁をする人物の絵が描かれていることから、被葬者は、海に関連が深いこの地方の権力者ではないかと考えられています。ただし、後世の追刻多数あり、彫りが浅いこともあって元々の描線を判別するのは困難な状態です。墳丘は復元され、古墳からの出土品は、国東市国見町岐部の国見ふるさと展示館で展示されています。