日野病院は江戸時代から続く医者の家系で、明治27年(1894年)に3代目の日野要(かなめ)氏によって建てられました。 本館と病棟からなる擬洋風の2階建ての建物は、県内の洋風建築物の中でも最も古く、平成11年に国の重要文化財に指定されています。本館は、円弧式アーチを描いた玄関ポーチ、螺旋(らせん)階段、べランダなど洋風の建物の中に、雲竜の彫刻、戸袋の鏝絵(こてえ)など和の技術も取り入れた斬新なデザインです。 また、診察室のベッドや古いレントゲン機械など、当時の技術が高度であったことがうかがえる資料も多数展示しています。他にも著名人の書や、上から見ると、ある文字に見える池など様々なサプライズがあり楽しませてくれます。 (2024.3)